「かすかなささやき Around The Shikotsu」 について
大地に含んだ水を植物が糧とし芽吹く。水は地下をゆきやがて地上にあらわれ川となる。
冬のシバレに凍りつきその動きを留め、春また流れはじめる。
支笏とその周囲に広がる美しい風景に理由はあるのだろうか。
なにげなく繰り返されることが大切で、時間をかけて少しの変化をつづけていることがうつくしい。
そして、その情景に自分の心が響いているのだとおもう。
ただなにげなくそこにあるいつもの森を意識するため、水の流れに眼をとめ「記憶色」で再現した作品群が「かすかなささやき Around The Shikotsu」です。
どうかご覧ください。
記憶色について
トーンの豊富なモノクロ写真を作成、そこに着色行程を繰り返し天然色化することで、自身の記憶のなかにある心象と写真現実が融合したカラーイメージの再現を試みます。
他シリーズに「廻り~Landscapes Hokkaido」「 Memory of Color, OTARU ~小樽色~ 」など